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監視カメラの種類を詳しく解説!便利な機能や選び方のポイントも紹介

  • 監視カメラの種類を詳しく解説!便利な機能や選び方のポイントも紹介

    監視カメラ

  • 2023.09.29

監視カメラにはさまざまな種類があり、便利な機能も充実しています。監視カメラの需要が高まっている近年では、数多くの製品が販売されていますが、多すぎて選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、監視カメラの種類について詳しく解説します。また、便利な機能や最適な監視カメラを選ぶためのポイントも紹介するので、監視カメラの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

監視カメラの種類

監視カメラは、大きく分けるとアナログカメラネットワークカメラの2種類です。使用するケーブル、画質、コストなどに違いがあります。それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

アナログカメラ

アナログカメラは、同軸ケーブルでモニターやレコーダーを直接つないでアナログデータを伝送するカメラです。ネットワークカメラと比較すると画質は劣ります。安価で導入しやすく、ネットワークカメラが普及する以前は一般的な監視カメラとして幅広い場所で利用されてきました。

カメラ本体のコストは低いですが、カメラを導入する際に配線工事が必要になるケースが多いため、建物によっては工費が高くなる可能性があります。安価で監視カメラを導入したい場合や、画質にこだわりがない場合などはアナログカメラでも防犯対策は可能です。

ネットワークカメラ(IPカメラ)

ネットワークカメラは、LANケーブルを使ってインターネットに接続できるデジタルビデオカメラを指します。本体にコンピュータが内蔵されており、IPアドレスを持っているためIPカメラとも呼ばれています。近年では、監視カメラの主流となっているタイプです。

ネットワークカメラはネットワーク経由で映像を保存したり、鮮明な映像を録画できたりするほか、遠隔操作ができる製品が多いため、さまざまな防犯対策に活用できます。高性能なため本体のコストは高めですが、配線工事不要で設置できる製品があり、幅広い場所で利用しやすいカメラです。

監視カメラの形状による種類

監視カメラは形状によってボックス型バレット型ドーム型の3種類に分けられます。ここでは、それぞれの特徴と防犯対策への効果などについて解説します。

ボックス型

ボックス型は長方形の箱のような形をしており、大型で存在感のあるデザインが特徴です。設置するだけで目立つデザインのため、監視されている場所が伝わりやすく、犯罪抑止効果があります。

ただし、撮影範囲がわかりやすく、定点カメラとして利用されるケースが多いため、死角が生まれやすい点がデメリットです。とはいえ、複数台のカメラを設置し、撮影範囲をカバーすれば対策できます。

バレット型

ボックス型から派生したバレット型は、ハウジングと呼ばれる保護ケースが付いているタイプです。バレットには銃弾の意味があり、ボックス型よりも小さめのデザインも多く、箱型だけでなく円筒型のものもあります。

また、ハウジングは雨やほこりなどの汚れを防げるため、屋外用監視カメラとして利用されるケースが多く、製品の性能によりますが悪天候でも利用しやすいタイプです。

ドーム型

ドーム型は、球体を半分に切ったようなデザインで、壁や天井に取り付けて利用するタイプです。照明に似たデザインの製品が多く、壁や天井に貼り付けて利用するため圧迫感が少ない点がメリットです。景観を考慮し、監視カメラを目立たせたくない場合に適しているでしょう。

また、死角が少なく広範囲を撮影できる点、外側からは撮影範囲がわかりにくい点もメリットです。どこを撮影しているかわからないため、設置するだけで犯罪抑止効果が見込めます。

監視カメラの便利な機能5選

監視カメラには便利な機能が付いているものが多いため、利用目的に合わせて製品を選びましょう。

ここでは、監視カメラの主な機能を5つ紹介します。どのような機能が必要かわからない方はぜひ参考にしてください。

1.PTZ機能

PTZとはカメラの首振り機能を指しており、意味は以下の通りです。

  • パン(Panoramac):カメラの水平(左右)方向への首振り
  • チルト(Tilt):カメラの垂直(上下)方向への首振り
  • ズーム(Zoom):撮影画面の拡大と縮小

PTZ機能があるカメラはPTZカメラと呼ばれています。PTZ機能を利用すると、1台のカメラで広範囲を撮影できるのがメリットです。

また、ズーム機能にはデジタルズーム光学ズームがあります。拡大しても画質が変わらず鮮明な映像を見られるのは光学ズームです。カメラの設置場所や撮影範囲に合わせ、首振り角度やズーム機能を選びましょう。

2.AIによる顔認証・自動追尾機能

AIが搭載されている監視カメラは、顔認証による個人の判別や自動追尾が可能です。顔認証は特定人物の検知ができ、自動追尾機能では侵入者などを追尾しながら映像に残せるため、防犯対策や侵入者の特定時に役立ちます。防犯対策の強化が必要な場所で便利な機能です。

例えば、店舗では万引き常習犯を事前に顔認証登録しておくと監視カメラで検知できるため、トラブルや犯罪を未然に防げます。

【H3】3.夜間撮影機能

夜間撮影機能が付いている監視カメラは、暗い場所でも見やすい映像を録画できます。灯りがない場所や常に薄暗い場所では、通常のカメラでは鮮明な映像が撮影できません。暗い場所で鮮明な映像を記録したい場合は、夜間撮影機能付きのカメラが便利です。

夜間撮影機能には、全く灯りがない場所でも映像を記録できる赤外線暗視型と、わずかな光を利用する微光監視型があります。監視カメラの設置場所に合ったタイプを選びましょう。

4.動体検知・人感センサー機能

動体検知や人感センサー機能は、人物や車などの動くものを検知すると撮影を開始する機能です。人感センサーは人間や動物などの温度を検知すると作動するため、ライトアップしたり監視者に通知したりできます。

人通りが少ない場所で、動くものが映り込んだ場合にのみ映像を残したい場合には、動体検知や人感センサー機能がある製品が便利です。

5.音声録画・通話機能

マイクやスピーカーが付いている監視カメラは、音声付きの映像を録画したり、カメラの設置場所にいる人物と通話したりできます。映像に音声があるとカメラの設置場所の状況がわかりやすくなるため、トラブルが起きた際に証拠となる情報が増えるメリットがあります。

また、通話機能を防犯対策に役立てる方法もあり、必要に応じて侵入者に音声で警告するなどの使い方も便利です。

屋外用監視カメラに必要な機能

屋外に監視カメラを設置する場合は、天気や環境の変化に対応できる機能を備えた製品を選ぶ必要があります。

ここでは、屋外用監視カメラに必要な機能を2つ紹介するので、屋外用の監視カメラを探している方はぜひ参考にしてください。

1.逆光補正機能

監視カメラは逆光や西日などの日光の影響を受けると、映像が白飛びしたり黒く潰れてしまったりするため注意しましょう。映像の肝心な部分がチェックできない場合があります。そこで活躍するのが逆光補正機能です。

逆光補正機能は、日光の影響を受けた映像を調整し見やすくするための機能です。日光が当たる場所に監視カメラを設置する場合は、いつでも鮮明な映像をチェックできるよう逆光補正機能付きの製品を選びましょう。

2.防塵・防水機能

屋根のない場所に監視カメラを設置する場合は、悪天候でも壊れず録画できる防塵・防水機能が必要です。風で巻き上げられたほこりなどの塵がカメラに影響する場合があるため、防水機能だけでなく防塵機能も重要です。風が強い地域の場合は、カメラの故障を防ぐためにも防塵機能がある製品を選びましょう。

防塵・防水仕様の製品の場合は、IP規格という表示で防塵・防水性能がわかるようになっています。例えば、強い風でも監視カメラの内部に粉塵が入らず、強い雨でも浸水しない基準はIP66です。監視カメラの設置環境に合わせて、問題なく利用できる製品を選びましょう。

最適な監視カメラを選ぶためのポイント

数多くの監視カメラの中から、最適な製品を選ぶためのポイントを2つ紹介します。スムーズに監視カメラの種類や機能を決めるために、ここで紹介するポイントをチェックしましょう。

ポイント1.設置場所・利用目的を明確にする

監視カメラの設置場所によって、最適なカメラの種類や必要な機能は異なります。カメラの設置場所が屋内か屋外か明るいか暗いかを確認し、環境に対応できるカメラを選ぶとスムーズです。

また、必要な機能は利用目的を掘り下げるとピックアップできます。監視カメラの映像をどのように利用したいかを明確にし、運用に役立つ機能が備わった製品を選んでください。

例えば、いつでも監視カメラの映像を確認したい場合は、遠隔操作ができるネットワークカメラが便利です。

ポイント2.撮影範囲・画質を決める

監視カメラによって撮影範囲が異なるため、監視したい範囲をしっかりとカバーできるカメラを選ぶ必要があります。例えば、撮影範囲が広い場合はドーム型のPTZカメラを導入すると便利です。

また、監視カメラの画質は製品の画素数で決まります。例えば、人物の顔や車のナンバーなどがはっきり判別できる映像を記録したい場合は、画素数が高いカメラを選びましょう。

ただし、画素数が高くなればデータ容量も増えるため、データ通信時に遅延が発生するなどのデメリットもあります。利用目的に合わせて運用しやすい製品を選びましょう。

監視カメラは種類が豊富!設置場所や利用目的に合わせて選ぼう

監視カメラを選ぶ際は、設置場所や利用目的を明確にしてからカメラの種類や機能を決めるとスムーズです。監視カメラの設置場所によっては天気や日光の影響を受けるため、環境に対応できる製品を選んでください。

また、トラブルや犯罪の検証に役立つ映像をしっかり記録したい場合には、撮影範囲や画質もポイントです。監視カメラの防犯効果を高め、運用しやすくするために最適なカメラを探しましょう。

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Q&A

Q:監視カメラの種類にはどのようなものがありますか?

A:監視カメラはアナログカメラとネットワークカメラに大きく分けられます。また、形状の違いによりボックス型・バレット型・ドーム型の3種類に分かれています。

Q:監視カメラの選び方を教えてください。

A:最適な監視カメラを選ぶために、まずはカメラの設置場所と利用目的を明確にしましょう。また、撮影範囲や必要な画質が決まると、より製品を選びやすくなります。利用シーンをイメージしながら製品選びをしましょう。

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  • ポイント1

    明るさにかかわらず鮮明な映像を残せる高解像度のネットワークカメラ

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