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監視カメラに必要なNVRとは?メリット・デメリットや選び方を解説

  • 監視カメラに必要なNVRとは?メリット・デメリットや選び方を解説

    監視カメラ

  • 2023.10.6

監視カメラ映像を録画したい場合はレコーダーが必要です。近年では、遠隔操作ができ利便性が高いネットワークカメラが主流であり、ネットワークカメラに対応するNVRを利用する方が増えています。NVRの特徴を詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、NVRについて詳しく解説し、メリットやデメリットを紹介します。監視カメラに合うNVRを選ぶためのポイントも紹介するのでぜひ参考にしてください。

NVR(ネットワークビデオレコーダー)とは?

NVRはネットワークビデオレコーダー(Network Video Recorder)の略称です。ネットワークに接続できるビデオレコーダーで、ネットワークカメラに対応しています。NVRはLANケーブルでネットワークカメラと接続でき、ネットワーク経由で映像をハードディスクなどに保存する仕組みです。

NVRの特徴は、ネットワーク経由で遠隔操作したり、パソコンやスマートフォンから映像を確認したりできる点です。また、監視カメラの映像を録画し、データを保存するためのソフトウェアなどが備わっているため、簡単な設定のみで導入しやすいレコーダーとなっています。

DVR(デジタルビデオレコーダー)との違い

DVRはデジタルビデオレコーダー(Digital Video Recorder)の略称で、NVRと同様に監視カメラの映像を録画するためのレコーダーです。アナログカメラと同軸ケーブルで接続して映像を録画する仕組みとなっています。同軸ケーブルとは、電気信号を送るための通信ケーブルです。

NVRとDVRの違いは、使用するケーブルと録画映像の保存方法です。また、DVRではアナログカメラの情報をデジタル情報に変換する際に画質が劣化する場合があるため、画質はNVRに劣ります。

NVRと混同されやすいVMSについて

NVRとほぼ同じ仕組みのため混同されやすいのがVMSです。VMSは、Video Management Software/Systemの略称で、レコーダーではなくソフトウェアです。NVRとVMSは、どちらもネットワーク経由で監視カメラの映像の録画や記録、管理をする機能があります。

NVRは、映像の録画に必要なソフトウェアや記録媒体が内蔵されているため単独で機能するレコーダーです。しかし、ソフトウェアであるVMSを利用する際は、パソコンなどのサーバが必要です。

NVRの5つのメリット

ここでは、NVRの5つのメリットを紹介します。NVRはDVRよりもメリットが多く、スムーズに導入できるレコーダーのため、利用を考えている方はぜひメリットを確認してください。

メリット1.どこからでも映像を確認できる

ネットワークに接続して利用するNVRは、インターネットを介してパソコンやスマートフォンから遠隔操作できます。インターネット環境が整っている場所であれば、どこからでもアクセスできるのがメリットです。

リアルタイムの映像をチェックできるため、監視カメラの設置場所でトラブルが起きた際も発見しやすく、すぐに対応できます。また、定期的に見守りが必要な場所を外出先から確認できるため、安心して外出できる点もメリットです。

メリット2.長時間録画できる

製品によってストレージ容量に差があり、映像を録画できる時間やデータの保存期間が異なりますが、NVRは長時間の連続録画が可能です。24時間の監視が必要な場合や、長期間の録画データを利用したい場合に役立ちます。

例えば、高度なセキュリティが必要な場所では、24時間の防犯対策が必要です。長時間の録画に対応できないレコーダーでは、肝心な場面を録画できない場合もあります。NVRの製品には大容量のものもあるため、監視が欠かせない場所でも安心して利用できます。

メリット3.複雑な設定が不要ですぐ使える

NVRには記録媒体などが内蔵されており、必要なソフトウェアがインストールされているため、複雑な設定が不要ですぐに利用できます。LANケーブル1本でネットワークカメラと接続できるため、導入がスムーズな点がメリットです。ソフトウェアや接続作業などの専門的な知識がない場合でも、簡単な手順で設定できます。

また、NVRは監視カメラやハードディスクなどの増設も簡単にできるため、監視カメラの運用規模が変化しても安心です。

メリット4.高画質映像を録画できる

DVRの場合は、録画した映像を保存する過程で画質が劣化するケースがあります。一方、NVRはネットワークカメラで撮影し処理された映像をネットワーク経由で録画するため、高画質な映像のまま記録できるのがメリットです。

高画質な録画映像は、犯罪やトラブルが起きた際の証拠として利用できます。低画質の映像では、不審者の顔が判別できなかったり、文字や数字が見えなかったりする場合が多く、十分な証拠が得られないケースもあります。

高度なセキュリティが必要な場所では、高画質な監視映像が役立つため、鮮明な映像を録画できるNVRが便利です。

メリット5.監視以外の用途にも使える

NVRを使った監視カメラの運用は、セキュリティ対策以外の用途でも活躍します。例えば、遠隔で映像をチェックできる機能を利用してペットの見守りを行ったり、長時間の録画記録をマーケティングに利用したりできます。

監視カメラはセキュリティ対策の目的で利用されるケースが多いですが、遠隔操作ができるネットワークカメラとNVRは、さまざまな用途で利用できる点がメリットです。リアルタイムで変化する顧客の動きを経営戦略に役立てたり、業務の様子を社員の教育に利用したりできます。

NVRの2つのデメリット

ここでは、NVRのデメリットを2つ紹介します。NVRはネットワークに接続して利用するため、セキュリティが脆弱な場合は情報漏洩のリスクがある点に注意が必要です。

また、使い方次第でNVRの運用コストが高くなる点にも注意しましょう。

デメリット1.ハッキングや情報漏洩の可能性がある

遠隔操作ができ便利なNVRですが、ネットワークに接続して利用するため、インターネット経由でハッキングを受けるリスクがあります。監視カメラの映像がインターネット上などに漏洩すると、プライバシーの侵害などでトラブルになる可能性があるため、情報漏洩への対策は重要です。

監視カメラの映像には、顔などのさまざまな個人情報が含まれます。データを守るためには、常にセキュリティソフトを更新するなどして情報漏洩対策を怠らないようにしましょう。

デメリット2.使い方次第ではコストが高くなる

NVRはソフトウェアや記録媒体が内蔵されており高性能な機器のため、1台当たりのコストが高い傾向があります。遠隔操作や複数の監視カメラを一括管理できるなど、便利な機能は多いものの、DVRよりもコストが高いのがデメリットです。大規模な施設などで運用する場合は、カメラの設置台数によってコストが高くなる点に注意しましょう。

NVRは、カメラの接続台数や記録媒体の容量によって運用コストが変わります。例えば、大規模な工場と小規模な店舗とでは、監視カメラの必要台数が違うため運用コストにも大きな差が出るでしょう。コストを重視する場合は、監視カメラの設置目的などを明確にする必要があります。

監視カメラに最適なNVRを選ぶためのポイント

監視カメラによって最適なNVRは異なるため、選ぶためのポイントを3つ紹介します。監視カメラの設置目的に合わせて、利用しやすい製品を選びましょう。

ポイント1.設置する監視カメラの台数を確認する

NVRは製品ごとに接続できる監視カメラの台数が決まっているため、設置する監視カメラの台数によって最適な製品がわかります。まずは、監視カメラを設置する場所や必要な台数を確認しましょう。

また、カメラの台数を増やす可能性がある場合は、接続可能台数を多く見積もってNVRを選ぶと安心です。カメラの接続可能台数は、製品のチャンネル数でわかります。例えば、製品に「8ch」と表記されている場合は、8台のカメラを接続できます

ポイント2.必要な録画時間と容量を確認する

監視カメラの設置目的によって必要な録画時間は異なります。録画時間やデータの保存期間が決まればNVRに必要な容量がわかるため、監視カメラの映像をどのように運用したいかを明確にしましょう。

例えば、24時間監視しなければならない場所と、夜間のみの監視で十分な場所とでは、必要な録画時間に大きな差があります。また、監視カメラのデータをどの程度保管しておくかも明確にしましょう。データを1週間で削除するか、数ヶ月間保管するかで必要な容量がわかります。

ポイント3.監視カメラに対応しているか確認する

監視カメラとNVRのメーカーが違う場合は、互換性がなく接続できないケースがあるため注意してください。NVRを選ぶ際は、監視カメラと対応している製品か確認してから購入しましょう。

ネットワークカメラを購入したメーカーからNVRが販売されているケースが多いため、ネットワークカメラとNVRをセットで買うと安心です。NVR選びで迷った際は、ネットワークカメラを購入したメーカーがNVRを販売しているか確認しましょう。

監視カメラの設置目的に合うNVRを選ぼう

ネットワークカメラを運用する際は、遠隔操作でどこからでも録画映像を確認できるNVRが便利です。NVRは長時間の録画が可能で鮮明な映像を記録できるため、幅広い利用シーンで活躍します。複雑な設定をせずに利用できる製品が多く、スムーズに導入できるのもメリットです。

監視カメラの設置台数や録画時間、録画データの保存期間によって最適なNVRが変わるため、まずは設置目的を明確にしてから製品を選んでください。また、運用中はハッキングのリスクがある点に注意し、監視カメラのデータ管理やネットワーク犯罪への対策を怠らないようにしましょう。

アートが手掛けるセキュリティブランド「ZENESQUE(ゼネスク)」では、高性能ネットワークカメラや大容量ネットワークビデオレコーダーをご用意しておりますので、ぜひご確認ください。

Q&A

Q:NVRのメリットは何ですか?

A:NVRは複雑な設定が不要ですぐに利用できます。ネットワーク経由で遠隔操作したり、リアルタイムの監視映像をチェックしたりできるため、さまざまな用途で利用できる点もメリットです。また、長時間の録画に向いており、常時監視が必要な場所で便利です。

Q:NVRの選び方を教えてください。

A:NVRを選ぶ際は監視カメラの設置台数や録画時間を確認し、必要な容量を備えている製品を選びましょう。また、NVRによって対応する監視カメラが異なるため、監視カメラに合わせて対応するNVRを選んでください。

アートのネットワークカメラ&レコーダー

  • ポイント1

    明るさにかかわらず鮮明な映像を残せる高解像度のネットワークカメラ

    ポイント2

    複数のネットワークカメラと接続可能な大容量ネットワークビデオレコーダー

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