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画素数は高ければいいの?監視カメラの画素数について解説!

  • 画素数は高ければいいの?監視カメラの画素数について解説!

    監視カメラ

  • 2023.09.5

近年の防犯意識の高まりに伴い、監視カメラの設置に力を入れる企業や公共施設が増えています。その波は、大企業など資本のあるところだけでなく、小規模店舗や個人宅にまで広がっています。また、技術の進歩に伴い、以前よりも高いスペックの監視カメラを手ごろな価格で購入可能です。

一方で、監視カメラの種類が多く、何を基準に導入すべきか悩んでいる方も少なくないでしょう。本記事では、監視カメラの画素数について解説し、設置場所に合わせた数値についてもまとめます。監視カメラの導入を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

監視カメラの画素数とは?

監視カメラで撮影した画像や映像などのデジタルデータは、画面上に無数に点在する「点」によって表現されます。この「点」を画素と呼び、画像を構成する画素の数が画素数です。1つの画像を構成する画素数が多ければ多いほど、精細な画像を表現できます。

したがって、監視カメラの画素数は、その数字が大きければ大きいほど鮮明な映像を撮影できるのです。一方で、画素数が大きくなればなるほど情報量が増えるため、その分、画像や映像を保存できるだけの容量を備えた録画媒体が必要です。

画素数と解像度の違いは?

画素数と似た言葉に、解像度があります。解像度は、モニターなどの画面に表示させた場合の画素の密度を表しています。“画像内の画素の数”が画素数で、“1インチの長さのなかにどれだけ画素があるか”が解像度です。

高い画素数の監視カメラで撮影しても、映像を見るモニターの解像度が低ければ、高い画素数のメリットを活かせないため注意が必要です。

監視カメラの画素数が高いと何がよいのか?

上記で監視カメラの画素数についてまとめました。ここからは具体的に画素数が高いと何がよいのか下記の3点について解説します。

  • 人の特徴を認識しやすい
  • 手元の動きなど細かくとらえやすい
  • 夜間の録画にも強い

人の特徴を認識しやすい

画素数が高いと映像が鮮明になり、人の顔の特徴や服装などの外見を細かく認識可能です。よって、録画した映像からその人物が何者なのか特定しやすくなります。そのため、機密事項や貴重品が保管されているような人流を制限している場所の防犯や、顔認識システムなどを併用した顧客管理にも応用できます。

画素数が低いとその人の特徴までは認識できないため、人の顔までしっかりと撮影したい場合には、画素数の高い監視カメラを選ぶようにしましょう。

手元の動きなど細かくとらえやすい

画素数の高いカメラで撮影した映像は、一部分を拡大しても鮮明な状態を保持します。よって、万引きなど手元の動きを捕えないといけない場合や、作業員の手元の動きまで見ておきたい場合など、広い範囲で撮影しておいて、必要に応じて細かい部分を見なければならない状況では高い画素数が必要です。

犯罪の証拠としても採用され得るので、セキュリティを強化したい場所での監視や、作業員の作業状況の確認などに有効です。

夜間の録画にも強い

夜間の撮影は、日中の撮影に比べて映像が粗くなりやすいです。そのため、夜間など暗い場所での監視が必要な場合には、高い画素数の監視カメラが求められます。

ただし、画素数が高ければよいわけではありません。夜間撮影に強い監視カメラには、赤外線ライトなどの機能がついています。よって、夜間に使用する場合は、画素数だけではなくそのほかの機能についてもチェックするようにしましょう。

【設置場所別】おすすめの画素数

監視カメラの画素数が高ければよい理由について説明しました。さらにここでは、設置場所ごとにおすすめの画素数をまとめます。

  • 簡易録画でよいなら100万画素未満
  • 出入りの監視のみなら100万画素以上
  • 拡大して確認するなら200万画素以上
  • 詳細な手元まで確認するなら400万画素以上
  • 4K画質をフルスペックで活用するなら800万画素以上

簡易録画でよいなら100万画素未満

100万画素未満の監視カメラは、デジタルカメラが普及する前に販売されていたアナログカメラである場合が多いです。コマ落ちせずに録画ができる、導入コストが安いなどの理由で選ばれています。

とはいえ、デジタルカメラと比べると画質は劣ってしまうため、狭い室内の撮影や人の判別が不要な場合など簡易的な録画に有効です。

出入りの監視のみなら100万画素以上

100万画素は、一般的にハイビジョン(HD)と呼ばれる映像です。数メートル先の対象物を撮影するには有効ですが、遠くの対象物の撮影や、撮影した映像を拡大して見るには少し物足りないでしょう。

現在では、このスペックのカメラの販売はあまりされておらず、在庫処分や中古市場でなければ手に入りにくいタイプです。

拡大して確認するなら200万画素以上

フルハイビジョン(FHD)といわれるのが200万画素の映像です。広い範囲や少し離れた対象物を撮影した場合でも、人の顔の特徴や車のナンバーなどを確認できるレベルで撮影可能です。

録画した映像を部分的に拡大表示してもある程度精密さを保てるため、運用する際に、映像を拡大して確認する場合が想定されるなら、200万画素数以上のカメラが求められます。

詳細な手元まで確認するなら400万画素以上

手元の詳細な動きまで捉えなければならない場合など、200万画素のカメラでは不十分な場合、400万画素以上が求められます。

広い範囲を撮影して、必要に応じて拡大する場合には適していますが、それだけ費用が必要となるため台数と画素数のバランスの検討が重要です。

4K画質をフルスペックで活用するなら800万画素以上

4K画質の映像が必要な場合は、800万画素以上のカメラが必要です。かなり高画質な映像となるため、撮影したデータを保管する容量が大きくなったり、映像を見るために4K対応のモニターが必要になったりするなど、設置費用が高くなるのが難点です。

現状では、監視カメラとして使用されるよりも、エンタメや特殊な目的で使用されるケースが多いです。

監視カメラを選ぶ際の注意点

画素数によって用途が異なる点についてまとめました。続いて、実際に監視カメラを選ぶ場合に注意すべき下記の3点についてまとめます。

  • 設置場所の映り方を確認する
  • コストと台数のバランスを考慮する
  • 購入時の保証を確認する

設置場所の映り方を確認する

監視カメラを実際に設置する場所で撮影し、どのように映るかを事前に確認したほうがよいでしょう。監視カメラを設置したにもかかわらず、死角ができてしまい不審者に付け入るスキを与えてしまっては元も子もありません。

また、監視カメラのスペックによっては、想像以上に多くの台数が必要になる場合もあります。設置してから後悔しないよう、事前にシュミレーションしておくようにしましょう。

コストと台数のバランスを考慮する

高画素数であればあるほど、少ない台数で広い範囲をカバーできます。しかし、その分1台あたりの費用がかさんでしまうため、必ずしも画素数が高いカメラを購入し、設置台数を少なくすればよいとは限りません。

また、不審者は、監視カメラが設置してあるだけで侵入に戸惑う場合もあります。そのため、用途とコストを考慮して台数を検討すべきでしょう。

購入時の保証を確認する

監視カメラは24時間・365日稼働させる場合が多いでしょう。そのため、万が一の故障や不具合の際に、どのような対応がされるか注意が必要です。具体的には、購入後何年間保証されるのか、監視カメラ本体のどこまでが補償対象なのかなど、サポート体制にについて確認しましょう。

万が一の際に、すぐに復旧できるための仕組みが用意されているなど、保証が充実している製品を選ぶのが重要です。

画素数以外にも考慮したい監視カメラの機能やスペック

ここまで監視カメラの画素数に関してまとめました。画素数以外にも注目すべき監視カメラの機能やスペックがあります。そのなかでも重要な下記の4つについて紹介します。

  • イメージセンサ
  • 赤外線機能
  • 死活監視サービス
  • レンズ

イメージセンサ

レンズを通して撮影対象の情報を受け取るのがイメージセンサです。画素数が高くても、このイメージセンサの能力が低ければ、映像の質が低下してしまいます。監視カメラを選ぶ際にはイメージセンサまで注目するようにしましょう。

なお、イメージセンサを製造する技術には高度なものが求められるため、限られたメーカーのみが製造できます。そして、国内メーカーのイメージセンサは世界でもシェアが高く、あわせて注目してみるとよいでしょう。

赤外線機能

24時間・365日監視するには、夜間でも鮮明な映像撮影が求められます。画素数が高いだけでは不十分で、赤外線機能の有無が重要です。

人の目には見えない赤外線を捉えて、白黒で撮影する仕組みです。また、赤外線機能に代わる機能として、センサーライトを使用した夜間撮影や、少しの明かりでもあれば撮影できる高感度カメラも登場しています。

死活監視サービス

死活監視とは、そのサービスが正常に動作しているかを外部から監視するサービスです。監視カメラに不具合が発生して録画ができなくなってしまうと、あとから映像を確認できません。また、監視カメラは人の手が届かない場所に設置されるケースもあり、日ごろから正常に動作しているか確認するにも手間がかかるでしょう。

そこで活用したいのが死活監視サービスです。監視カメラが死活監視に対応していれば、万が一の際に対応がとりやすいでしょう。

レンズ

監視カメラは、持ち歩いて使用するカメラとは異なり、設置場所に固定して使用します。そのため、アングル調整ができない固定レンズではなく、ピントの調節やズームできる機能をもったレンズがおすすめです。

手動で調整するタイプもありますが、高所などに設置する監視カメラの場合は、パソコンなどで遠隔で調整できるタイプのレンズを選ぶとよいでしょう。

監視カメラの設置場所に合わせて適切な画素数を選ぼう

ここまで監視カメラの画素数について解説し、画素数ごとの利用場面についてまとめました。高い画素数の監視カメラであれば、鮮明な画像が撮影でき、いざという時に役に立つと理解できたでしょう。

一方で、画素数が高ければよいわけではない点についても解説しました。監視カメラは、一度設置すれば運用やメンテナンスも含めて人の手に触れられる場面は限られます。実運用を想定して慎重に適切な製品を選びましょう。

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Q&A

Q:監視カメラの画素数は高ければ高い方がよいですか?

A:必ずしも高ければよいわけではありません。画素数が高ければ映像の質はあがりますが、機材の費用が高くなるため設置台数や利用方法を想定して選ぶ必要があります。

Q:監視カメラを設置する際に注意すべき点はありますか?

A:実際に設置予定の場所でテスト撮影をするなどして、事前に利用イメージを確認しましょう。

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