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換気解錠電気錠

換気解錠電気錠とは

換気解錠電気錠とは、施錠した状態のまま換気のために窓が開けられるシステムです。窓やベランダの引き戸を15cmほど開け、空気の入れ換えができます。大人の頭の幅は15cm以上あるため、体は隙間に入っても頭は通り抜けられません。そのため、15cmは安全に換気ができる幅といえます。

高齢者介護施設などでは、利用者の無断外出・徘徊・転落の危険があるため、窓の開放を制限することがあります。制限中でも、人の出入りができない幅で窓やベランダを開けられるようにすれば、安全に換気ができるでしょう。

また、安全対策を行いながらウイルス感染予防の対策も可能です。インフルエンザなど感染性の病気が流行した際、施設内感染の危険性を下げる効果も期待できるでしょう。

介護者の方は、手元の表示パネルで全開・全閉の操作も可能です。

換気解錠電気錠の導入事例

換気解錠電気錠は、主に高齢者介護施設に導入されています。

特別養護老人ホーム・老人保健施設などに設置すると、利用者の徘徊・無断外出・転落の防止に役立ちます。

高齢者介護施設では、寝たきりやオムツをしている利用者も多く、部屋に匂いがこもらないよう換気が必要でしょう。通常の窓の場合、認知症の利用者がベランダから転落したり、施設外に出てしまったりする事故が相次ぎました。

換気解錠電気錠を導入することで、換気を行って室内を爽やかに保ちながら安全性も確保できます。

補足

換気解錠電気錠の製品によっては、火災報知器と連動し、災害時にはすべての電気錠を自動的に一斉解錠できます。また、停電時にはバッテリー運用が可能です。しかし、バッテリーが切れてしまえば解錠できなくなるため「アンチパニック機能」を搭載した製品が安心でしょう。

「アンチパニック機能」とは、電気錠を施錠していても内側からドアノブを回すだけで解錠できる機能のことです。また、「パニックオープン」という災害時には電子錠を自動的に解錠する機能もあります。反対に、施錠する機能は「パニッククローズ」と呼びます。

そのほか、テンキーやカードリーダーなどの認証端末と組み合わせて導入すれば、安全・確実な出入り口の管理が可能です。

換気解錠電気錠に関する用語一覧

電気錠
アンチパニック機能

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