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顔認証と指紋認証はどっちがおすすめ?メリット・デメリットを徹底比較!

  • 顔認証と指紋認証はどっちがおすすめ?メリット・デメリットを徹底比較!

    顔認証システム

  • 2023.07.11

体の一部を利用する生体認証は不正を防止しやすく、高いセキュリティ効果がある認証方法です。顔認証や指紋認証はスマートフォンにも採用されているため、身近な生体認証として馴染みがあるのではないでしょうか。セキュリティ対策として顔認証か指紋認証を導入したい場合、どちらが安全性が高く使いやすいかなどが気になる方もいるでしょう。

そこで本記事では、顔認証と指紋認証の特徴やメリット・デメリットを解説し、2つの認証方法を比較します。それぞれの利用例や注意点などもぜひチェックしてください。

顔認証と指紋認証はどっちが利用しやすい?安全性の違いは?

顔認証と指紋認証は身体的もしくは行動的特徴を用いて認証を行う“生体認証”に含まれます。生体認証は、カードキーや暗証番号を使った認証方法よりも不正が起こりにくいため安全性が高い認証方法です。

顔認証と指紋認証に共通する特徴として、どちらも認証に時間がかからず、スムーズに利用できる点が挙げられます。また、顔や指紋は簡単に再現できないため、他人が不正利用しにくい認証方法でもあります。

しかし、利用環境や製品の認証精度によって安全性や使いやすさが異なるため、それぞれの認証方法の特徴を理解しておく必要があるでしょう。

顔認証の特徴とメリット

顔認証は、目・鼻・口などの個人特有の部位をデータ化して認証に利用するため、他人が簡単に不正利用できない認証方法です。

ここでは、認証時に手間がかからない点、複数人で利用したい場合も使いやすい点などの顔認証のメリットについて詳しく解説します。

1.手が塞がっていても認証できる

顔認証はカメラに顔をかざすだけで認証できるため、両手が塞がっている状態でもスムーズに利用できる点がメリットです。鍵を取り出したり、指でデバイスを操作したりする手間がなく、ゲートや扉の通過時にストレスを感じにくい認証方法です。

例えば、大きな荷物を持っていたり荷台などを押していたりする際も、スムーズに認証して通過できます。また、認証はすぐに完了するため待ち時間が少なく、ほぼ立ち止まらずに認証できるのもメリットです。

2.複数人の同時認証ができる

顔認証では、一度に複数人の同時認証が可能です。一度に認証できる人数は製品によって異なりますが、大人数が通過する場所でも正確な認証ができるため、時間をかけずにスムーズに利用できます。

そのため、通勤時などで大人数が利用し混雑する場所に顔認証を導入すると、スピーディーで正確な本人確認ができる点がメリットです。混雑を避けつつ、安全性の高い認証方法を選択したい場合は、同時認証できる人数が多い製品を選ぶと便利です。

顔認証のデメリットと利用時の注意点

ここでは、顔認証のデメリットと利用時の注意点をご紹介します。顔認証を利用する際には、認証精度が認証時の環境に左右される点写真を使った不正利用の可能性がある点

注意してください。認証時にストレスを感じたり安全面に不安を感じたりしないように、注意点をしっかりと把握しましょう。

1.認証時に身につけている物や環境の影響を受ける

顔認証は、マスクや眼鏡などを着用すると認証できなくなるケースがあります。特に顔のデータを登録する際、マスクや眼鏡を着用していなかった場合に起こりやすいトラブルです。なお、認証精度が高い製品には、身につけているものが変化してもスムーズに認証できる技術が取り入れられています。

また、カメラが逆光の影響を受けたり照明が少ない場所に設置されていたりすると、うまく認証されないケースがあるので注意しましょう。顔認証を導入する際は、カメラの設置場所を入念にチェックし、環境に合ったカメラを導入する必要があります。

2.顔写真を使って不正利用される可能性がある

顔認証は、他人によるなりすましなどの不正利用が起こりにくい認証方法です。しかし、顔写真をかざすだけで認証できてしまう製品がある点には注意しましょう。特に、カメラで撮影された平面画像を認証に使う2D方式の製品の場合は、顔写真でも認証されてしまうケースがあります。

顔写真を使った不正対策をする場合は、赤外線センサーを使い立体的な画像を利用する3D方式の製品を導入したり認証精度が高い製品を導入したりして、セキュリティを強化しましょう。

顔認証の利用例【空港・イベント会場】

顔認証は空港の搭乗手続きや出入国手続きに利用されています。不正利用の確率が低いため、高いセキュリティが必要な場所で活躍しているのです。また、時間がかかりがちな出入国手続きも、顔認証であればスピーディーに完了します。

ほかにも、顔認証は大人数が利用するイベント会場で利用されています。製品によっては一度に複数人の同時認証ができるため、多くの来客が利用するゲートへの導入で、スムーズな入退場に役立っているのです。

指紋認証の特徴とメリット

指紋認証は個人の指紋の凹凸の特徴を利用した認証方法で、生体認証の中では導入コストが低いのが特徴です。ここでは、長期的な運用に向いている点、手間なく利用できる製品が増えた点などの指紋認証のメリットについて詳しく解説します。

1.指紋は経年変化しにくい

指紋は経年変化しにくいのがメリットです。顔は経年変化の影響を受けやすく、顔の大きさが変わったり皺が増えたりすると、認証できなくなる場合があります。一方で、指紋認証は経年変化の影響を受けにくいため、長期的に利用する場合も使いやすい認証方法だといえます。

ただし、指先の怪我などで指紋が変わってしまうケースがある点には注意しましょう。指紋が変化するケースを除けば、一度データを登録すると低コストで長期間運用しやすい認証方法です。

2.非接触で認証できる製品もある

指紋認証では、認証時にデバイスなどに指先を接触させて読み取るのが主流でした。しかし、近年では非接触で指紋を認証できる製品もあります。センサーに指をかざしたり、スライドさせたりするだけで認証できるのがメリットです。

従来のように指先をセンサー部分に接触させて読み取る製品は、多くの人物が利用する場所では不衛生な一面があります。感染症の接触感染を防ぐためには、指紋認証の利用後に消毒が必要です。しかし、非接触で指紋認証ができる製品であれば、消毒不要で衛生的に利用できます。

指紋認証のデメリットと利用時の注意点

ここでは、指紋認証のデメリットについて解説し、利用時の注意点をご紹介します。指紋認証には指先の状態によっては認証できない点不正利用の可能性がある点などのデメリットがあります。ストレスなく指紋認証を利用するために、注意点を確認しましょう。

1.手荒れや乾燥で認証できない場合がある

指紋認証では、認証する際に手が荒れていたり乾燥していたりと、手の状態によってはうまく認証できないケースがあります。スマートフォンの指紋認証でも同様のトラブルが起こるため、経験がある方も多いのではないでしょうか。特に、空気が乾燥しやすい秋や冬などの季節は、指紋認証がうまくいかなくなるケースが増えます。

また、指先に怪我をしている場合も指紋が読み取れないケースがあります。指紋認証では指紋の凹凸の特徴を読み取るため、怪我で指紋の一部が欠けてしまった場合は認証できなくなる可能性が高いでしょう。

2.指紋を盗まれる可能性がある

指紋は触れた場所に残ってしまいます。ドアノブや書類などに付いた指紋が盗まれ、指紋認証で悪用されてしまう可能性がある点には注意しましょう。また、指が写った写真からも指紋が読み取られ不正利用されるケースがあります。

指紋が盗まれてしまうとその指は認証に使用できなくなってしまうため、指紋の再登録が必要です。指紋の盗難への対策をする場合は、指紋の照合精度が高く不正を見抜ける製品を導入するなどして、セキュリティの強化を目指しましょう。

指紋認証の利用例【デバイスのログイン・入退室管理】

指紋認証は、スマートフォンのロック解除やパソコンのログイン時に利用されており、広く普及しているため多くの方にとって身近なものではないでしょうか。指紋認証を利用すると、従来のような暗証番号の入力が不要なためデバイスのログインが簡単です。

また、オフィスや工場の入退室管理にも利用され、指紋認証による正確な本人確認が活躍しています。指紋認証はほかの生体認証と比較すると安価で導入できるため、低コストでも高いレベルでセキュリティ対策をするために取り入れられているのです。

どっちか迷ったら?顔認証と指紋認証は併用もできる!

すでにスマートフォンで実装されているように、顔認証と指紋認証は併用して利用できます。顔認証と指紋認証のどちらを導入するか迷っている場合は、認証方法を複数選択できる製品を選ぶのもおすすめです。

複数の認証方法を併用するメリットは、さらに高いセキュリティ効果が見込める点です。特に高いセキュリティを必要とする場所では、2つの認証をクリアした人物のみが入退室できるように制限する利用方法もあります。このように、セキュリティ強化を目指す場合は、複数の認証方法の併用を考えてみましょう。

利用シーンをイメージして顔認証か指紋認証を選ぼう

顔認証と指紋認証はどちらも不正利用されにくく、安全性の高い認証方法だといえます。顔認証と指紋認証で迷っている場合は、まずは利用シーンや利用期間をイメージしてみましょう。

利用シーンや導入する場所に合わせて、スムーズに利用できる認証方法を選ぶのがポイントです。認証方法によって導入コストに差があるため、予算に合わせて選びましょう。

また、複数の認証方法を組み合わせて利用できる製品もあるため、顔認証と指紋認証を併用して利用する方法もあります。セキュリティ対策を重視する場合は複数の認証方法を併用できる製品を選び、不正利用を徹底的に防げるように対策しましょう。

アートの入退室管理システム「X-LINE」は、顔認証や指紋認証をはじめ各メーカーの生体認証装置に対応しておりますので、ぜひご確認ください。

Q&A

Q:顔認証と指紋認証の安全性は高いですか?

A:顔認証と指紋認証はどちらも生体認証であり、カードキーや暗証番号などよりも安全性が高い認証方法です。顔や指紋は個人特有のものであるため、他人が不正利用しにくい認証方法ですが、写真などが悪用され認証に利用されるリスクはあります。

Q:顔認証と指紋認証のそれぞれのメリットはなんですか?

A:顔認証のメリットは非接触でスムーズな認証ができ、他人のなりすましを防げる点です。指紋認証のメリットは、指紋は経年変化しにくいため一度登録すれば長期間利用でき、導入コストが低い点です。

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