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横浜市伊勢佐木町のマンションでは、居住者の安全・安心を追従して新たに顔画像履歴リーダー「LOOKPASS」を導入、この4月から運用を開始している。ICカードと顔写真によって出入りを厳密にチェックするなどセキュリティーの向上を図り、“ハイセキュリティー・マンション”としての付加価値を高めている。システムの運用管理は管理支援サービス「AOAS(アオアス)」を利用、運用管理のコストや負荷を最小化しているのも特長だ。

  • 横浜市伊勢佐木町のマンションは、平成5年に建築された9階建てのマンション。1〜2階には医療関係などの店舗が入居、3〜9階は53戸の居住エリアになっている。
  • この居住エリアへの出入りについては、セキュリティーの確保を念頭にエントランス(共用玄関)で解錠する方式としていた。ただ、マンション居住者の利便性を配慮して逆マスターキーシステム(異なる合い鍵=子鍵で共用玄関など施解錠できるシステム)を採用していたため、合い鍵を作って居住者以外の関係者が出入りする事案が発生した。同マンション管理組合では、当面の対策としてエントランスの錠を交換し逆マスターキーシステムの修正を図った。しかし、居住者がエントランス用と自宅用の2つの鍵を持ち歩く不便さのみならず、居住者の“安全と安心”の確保のために一層のセキュリティーの強化が必要との判断から、より厳密に出入りをチェックでき、かつ利便性を損なわない方法の検討を開始した。
  • 解決策として、同管理組合の着目したのがICカードキーシステムだ。まだICカードキーが一般化する今から4年ほど前のことだ。居住者の中にITに精通した方々がいらしたことも、いち早くICカードキーによるセキュリティー向上計画に取り組む原動力になったという。ただ、1つの課題となったのがコストである。居住者に新たな負担を強いるようでは、賛同を得るのが難しい。毎月の共益費の範囲内で、最小限の負担でセキュリティーの強化を図りたい。また、導入後、居住者に「導入して良かった」と評価してもらえる仕組みでなければならない。そうした視点から、同管理組合では情報の収集と検討を進めた。
  • 具体的に動き出したのは、ある展示会でアート社の顔画像履歴リーダー「LOOKPASS」を知ったのがきっかけだった。このLOOKPASSはICカードと顔写真を使って本人確認を行うシステム。カメラ、カードリーダー、マイクとスピーカーが一体化した装置を扉横に設置し、アート社の管理センターとネットワーク接続して利用する。ICカードに事前登録した情報を基にして厳密な認証が行われるとともに、撮影された顔画像は管理センターに保管される。これにより、過去に遡って、認証の履歴と顔写真の両方から認証した人を特定でき、万一の場合のセキュリティーも確保できる。
  • もう1つの特長は、リース契約による販売方式が採用されており、このケースでは111,000円の月額利用料で手軽に導入・活用ができたこと。機器費用や工事費用、サービス費用などすべてが含まれている。
  • 同管理組合では、LOOKPASSも含めて複数のカードキーによる出入管理システムを比較検討した結果、LOOKPASSの採用を決めた。ICカードと顔写真などによる複数の認証項目による厳密なチェックと、居住者に新たな負担をさせることなく、共益費の範囲内でコストを最小化できることなどが決め手になった。
  • セキュリティーの強化は居住者にとって共通の要請となっており、負担を最小限に止めてそれが実現できるならと賛同を得たという。
  • システム導入は容易だったが、居住者に対する利用方法の徹底には力を注いだ。文書による周知はもちろん、新システムの説明会を開催してアート社によるデモも行っている。また、機器の設置以降も、従来の鍵とカードを併用する移行期間を設けた。エントランスで居住者のサポートをしているマンション管理会社のスタッフも、従来と異なる新しい仕組みを導入することで、居住者が戸惑わないように、また使いこなせるようにきめ細かく支援する体制を敷いたという。

エントランスにあるドア(電気錠)とその横に設置されたLOOKPASS顔画像履歴リーダー。居住者は認証機器にICカードをかざしてドアを解錠する。

ICカードをリーダーにかざす。カメラによって認証した方の顔が撮影される。スピーカーとマイクを使って管理センターとの通話もできる。

  • LOOKPASSによる本格運用を開始したのはこの2007年4月。ICカードリーダーは居住エリアの正面側出入口2か所、裏側出入口2か所、そして外部から共用駐輪場への入口とエントランスから共用駐輪場への出口の計4か所に設置、居住エリアへの出入りを完全にチェックする仕組みだ。居住者は事前にデータ登録したICカードをリーダー照合部にかざしてドアを解錠する。同時に顔写真が撮影されて、そのデータは管理センターに送信・保管される。カード情報の登録・変更等の要請はマンション管理会社のスタッフが受け付け、アート社の管理センターにデータをメール送信しセンターで処理されている。
  • 運用開始当初は多少の混乱もあったという。例えば、ICカードと宅配便用カードを間違えてかざしたり(色が同じようなカードだった)、また、LOOKPASSの設置場所が間接照明のみであったため、顔の検知がしづらく、扉が開かないなどの通報も多かった。この問題はLOOKPASS設置場所の天井の灯りを明るくすることで解消できた。現在では、居住者も新しい仕組みに慣れて、問題なく運用されているという。
  • 同管理組合では、LOOKPASSによる出入管理の導入でセキュリティーが大幅に向上したと評価している。居住者の間でも「より安全・安心な環境が確保できた」と好評だという。老舗店舗が多く閑静なエリアだったこの地区でも最近では不法な事案発生も増えつつあり、街路には防犯カメラの設置も進められている。好立地な同マンションの住民の間でもそうした周辺環境悪化への懸念があり、今回、新しい出入管理システムの導入によって、より安全・安心な環境を確保できたことで満足感も高い。また、こうした最新技術を利用したセキュリティーシステムの導入で、同マンション自体の価値を高めることにつながることも期待できる。
  • さらに、最小限の負担という点ではコスト面に加えて、運用に関わる負荷でも同様だ。アート社の管理支援サービス「AOAS」によって、管理組合の運用負荷はほとんどないという。24時間365日のサポート体制も安心につながる。同管理組合では、この出入管理システムとサービスが他のマンションにも浸透していくことで、利用料のさらなる低下につながることを期待しているという。

Edy対応のICカードをリーダーにかざすとデータを読み取り、瞬時に照合して電気錠を解錠する。

カード照合部と電気錠制御部が一体となったカードリーダー。感知距離は約5センチメートル。

セキュリティーシステム構成

LOOKPASS のカードリーダー照合部にICカードをかざすと、リーダーはカードデータを読み取り、すばやく照合する。カードリーダーと接続している電気錠制御装置と連動して鍵が解錠される。同時に顔写真が撮影される。認証のログデータと撮影された顔写真は管理センターに保管される。万一の事案の発生時には、このログデータと顔写真から過去に遡って原因の特定も容易にできる。

User's Profile

横浜伊勢佐木町某マンション様

所在地:横浜伊勢佐木町内

概要:横浜伊勢佐木町内に位置する9階建ての同マンション。建築は平成5年9月。1〜2階は店舗、3〜9階は居住エリアで53室がある。駅から徒歩10数分の好立地で、資産価値も高い。マンションの管理は各室所有者で構成する管理組合が運営している。当初から所有・居住している住民が多く、居住者間の協力体制も強固だ。

活用ソリューション
LOOKPASS システム

顔写真とFeliCa対応カード照合の2つの操作履歴で運用をする出入管理ソリューション。カメラ、カードリーダー、マイク、スピーカーが一体になった出入管理装置で、弊社管理センターとオンライン・ネットワークで接続し、データの集中管理、ICカードと顔写真の同時チェックによる厳密な出入管理はもとより、記録、追跡などのセキュリティー機能を提供して、負荷の大きい管理業務をサポートする。また、このシステムでは初期費用を無料化し、機器設置費や工事費等も含めて月額利用料で導入・運用できるリース販売方式を採用しており、手軽に最小のコストと負荷で利用できる。月額利用料金は47,250円(税込)からとなっている。

活用ソリューション
オフィス管理支援サービス AOAS(アオアス)

オフィス内のセキュリティー管理・監視の高度化と効率化を支援する新しいサービスソリューション。AOASは、ユーザーIDをキーとして出入ログはもちろん、PCログイン、データベースやファイルへのアクセスログ、監視カメラの映像ログなど、すべてのログデータを収集して統合管理するネットワーク経由のアウトソーシングサービス。物理的なセキュリティーと情報セキュリティーの両面から、高度なセキュリティー体制の確立を可能にするとともに、その運用の効率化と負荷の軽減を強力に支援する。このサービスを利用すれば、初期コストや運用管理の負荷を抑制しながら、効果的なオフィスセキュリティーを容易に実現できる。